家出をでる

祖母の激しい束縛

父は、見てみぬふり。

母は、祖母に抗えず、

いつも、祖母と母がお金でもめている。

 

毎日、仏壇に手を合わせ、お経を唱え、

お寺にいけば、信仰心があついというより

欲の皮をかぶった大人たち。

 

友達もいない。

親にも、頼れない。

誰でもいいから、助けてほしかった。

 

家庭の話を少しでもすれば、

やれ、反抗期だの、

関わりたくないというオーラをだされ、

打ち明けることも、あきらめた。

 

バイトして、お金を貯めようにも

バイト先に、祖母が手を回し

働けなくなった。

 

ああ、お金もつくることができない。

 

仕方ないので、当時テレクラのバイトを

内緒ですることにした。

家族が寝静まったら、電話の子機を

部屋にもちこめる。

 

内緒でできるバイトだった。

 

いろんな人が、10代の私となんとか会おうと必死だった。

実際にあったりしたが、欲望ばかりで

うんざりした。

 

そんななか、やめようか、悩んでいたら

家族の話を聞いてくれる人に出会った。

 

聞けば、彼も、父親にふりまわされ、

お金もないようだった。

 

私たちは意気投合し、

共鳴してしまった。

 

かなり年上だったのに、

仕事も、安定してない。

 

おまけに、家もぼろぼろ。

お金もない。

頭では、この人と居てはいけない。

わかっては、いたけど。

 

誰にも他に頼れない。

 

私は彼に人生を預けてしまった。

...続く